風林火山ライヴレポート!

去る2009年2月21日。横浜サンフォニック。晴天。

そのちょうど1週間前に新橋ZZでギューギュー詰めで強行されたシークレットライヴを経て、いよいよ風林火山のお披露目となるライヴが行われました。

この日のライヴは当サイトでこれまでに紹介してきたヴィンテージSunn 100SハモンドC3 、幻の RMI 300A 、更に本物のメロトロンまでも持ち出しての、正にマウンテン・コレクション総揃い!というトテツモナイ機材セッティングです。
この日初めて「本物」のヴィンテージ・サウンドを体験した方も多かったのではないでしょうか。
当日場内撮影禁止だったのですが、特別に公開許可頂きました。

先ずは当日、観客のドギモを抜いたキーボード群から。
ご覧ください!この壮絶なる機材を!

先ずは右側。ハモンドC3の上は HOHNER Clavinet D6 です。

じ〜ん。。。。感動。。。かっこよすぎます。

これは風林火山の前座、GFRトリビュートバンド「ブラックリコリス」の為のセッティングです。
まるでグランドファンクのクレイグ・フロストのようなこの画!
後ろのVOXアンプの壁は、これはギターアンプです。クラビネットはこのギターアンプにつないで、歪ませて、炸裂したのです。
この日のオープニングFootstonpin Musicの歌バックで鳴り響いていた「まるでリズムギター」のようなバッキングは、ギターではなく、このVOXから放たれるクラビだったのです。

あんまりかっこいいんで、もう一枚、ウルトラかっこいい別角度の画像も。

背面は、こうなっているのです。
見る人が見れば、強力にビートアップされている様が分かる、貴重なお宝映像です。
先頃、半隠居されたジョンロード氏も裸足で逃げ出しそうなこのド迫力!(笑)

そして背景に天高く積み上げられた Leslie Speaker 3段積みが、文字通り、あきらかに天井に触れているのを見逃さないでください。

別角度画像はコレ。

高々と積み上げられた2台のレスリースピーカーの、そのまた上に、左側にもある黒いミニ・レスリー(ミニと言ってもデカイ)が、もう1台積み上げられています。
ラックの上のミニ・レスリーも合わせ、4台のレスリースピーカーがクルクル回っている光景にさぞかし皆さん驚くだろう。と積み上げながらほくそ笑んだのですが、天井に近すぎて、レスリー3段積みだったことに気付かなかったお客さんも多かったみたいで。(笑)

ま。マウンテン。
基本的には「レスリーを回さない」んですが。(爆)
レスリーを回さないオルガン・サウンドだからこそ、の、超個性的なマウンテン・スタイル。
なのに3段積み+1台。。。計4台。
果たして何人のお客さんが、そんな超重量級のジョークに気付いてくれた事でしょうか。

この日、マウンテン用オルガンサウンドは、前述のVOX壁からも放出されており、なので回っていないストレート・オルガンサウンドも爆音だったワケ。

そして更に、コイツが持ち込まれ、マウンテンLIVE史上の最高峰、「ナンタケット・スレイライド」のオルガンソロは完璧に再現されたのです。

そしてマウンテンと言えば!
ハモンドの上には超レアなブルーのRMI 300A でなければなりません。

グランドファンクの時は、このRMI を HOHNER クラビネットD6 に置き換えていたワケです。
照明の加減でその美しいブルーの容姿がわかりにくいので、ブルーの冴えるこちらの写真は機材セッティングのリハ(?)時に撮影した写真です。

これぞマウンテン!

更にこの日は、マウンテンLIVE史上の最高峰、「ナンタケット・スレイライド」の、アノ部分を再現するため、このRMI の上にグロッケン(鉄琴)が置かれました。

これがその画です。

お気づきになられましたね。
はい。そうです。

これらの膨大な量のヴィンテージ機材は、マウンテンLIVE史上の最高峰、「ナンタケット・スレイライド」、“その一曲” を、再現するためだけに並べられた。と言っても過言ではありません。
テカ、ホントにそうなんです。(爆)

ようく見ると、ラックの下にメロトロンの音を爆音で鳴らすためのドデカいスピーカーがあります。(←この日の会場のPAスピーカーよりデカイ。(笑))

で。そのスピーカーの前。正面から見て左側の壁はこうなっています。

“幻”の、本物の、ヴィンテージ・メロトロン400S、です。

「想像されたウェスタンのテーマ」、「Travelin' In The Dark」、そして「Taunta 」を演るために、本物のメロトロンを持ち出すなんて、もはや御本家でもしません。
言うまでもなく、ここでもマウンテンLIVE史上の最高峰、「ナンタケット・スレイライド」のイントロを、最高の演出で始めるための「Taunta」の為に、言い換えれば「ナンタケット・スレイライド」のイントロの為に、本物のメロトロンなワケです。

あまりにも素晴らしいそのサウンドたるや。間違いなく、この日のハイライトのひとつでした。
その上がKAWAI エレピMP9500、そして最上段には、名機 Mini Moog 。
マウンテンでは使わないけどカッコイイ。(笑)

そして「Taunta 」でメロトロンとの二重奏に使われたピアノは、コレ。
KORG SG-1D new。

このトーリ。もう、どう考えても、もうどこにも置く場所がないので、外ですな。
キーボード・ブースの外。(笑)
ハモンドと背中合わせで、写真のように置かれました。

Taunta を弾き終えた4秒後には、EB-1を弾き始めなければ、あの間合いでマウンテンLIVE史上の最高峰、「ナンタケット・スレイライド」が始まらないので、すぐに元の立ち位置に戻るためにも。の、外置きなワケです。

そ・し・て、ハモンドC3の奥、VOXアンプ壁の隣には、Sunnのアンプが4段積み(!)の壁が並び、これはもう尋常ではない「サウンドの壁」が積み上げられたのです。

Sunnのアンプの隣には、この日、第一幕グランドファンクと第三幕スーパーセッションに御出演された佐藤研二さんの「日本一弾き込まれた」ヴィンテージ・マーシャル・アンプが、これまた3段積みで並ぶという圧巻の画。

先の新橋ZZで、多くの高山病患者を輩出した、このヴィンテージ Sunn 100S が、この日も再びの大噴火したのは言うまでもありません。
この日が初登山のクライマーお方にひとこと申し上げますと「あれだけ歪んでいながらも、あんな勢いで地面を這い客席を揺さぶるベースの音は、普通のベースとアンプの組み合わせでは出ないんですよ。ヴィンテージの Gibson EB-1 でなければ、そしてそれをコントロールできなければ、お客さんを低音で具合悪くすることは出来ないんです。」
昔のロックコンサートは、観客は座って聴いた。あの時代の観客は自分がノリたくてライヴを観に行ったんじゃない。という、この日のコンセプトに賛同し、椅子から立ちあがらなかった皆さん。座ってたのに疲れたのは、そーゆーワケです。(笑)

そして、この日のセットリストは、コレ。

これは、本番直前になって、モニタースピーカーに貼り付けておいた、セットリストの紙が1枚、忽然とステージ上から無くなってしまい、急遽、直筆にて、「あの方」が書いた“お宝”です。

緊急だったので、そこにあった紙に書きなぐった。という臨場感と緊張感にあふれた至宝の一枚。(が、楽屋に落ちてたんでGET)

ナンタケット・スレイライドの前のタウンタが、グチャグチャって塗りつぶされていることから、「ははあん、タウンタに関係ないメンバーの直筆か。」と、目ざといファンにはお見通しですね。(笑)

この日も素晴らしい演奏で、またも多くの高山病患者を排出した風林火山。

ピクニック気分で「どんな景色かな」などという甘い装備で入山したクライマーを、突然の大噴火で三半規管を破壊して下山させ。(笑)

この一週間前に行われた新橋ZZのライヴレポートもご覧頂いて、その凄まじさと素晴らしさを感じ取ってください。

 

この日の第一幕、グランドファンク・トリビュートバンド 「ブラックリコリス」のレポートと、第三幕、まさに“サンフォニックの奇蹟”となった「スーパーセッション」のレポートは、コチラ をご覧ください。

フライヤー

ライヴのお知らせ “第三弾”

REI ATSUMI PRESENTS
“サンフォニックスの奇蹟〜スーパー・セッションVol .1”

 

あの伝説となった"クロウダディ最期の日"からはや半年!
遂に、よりパワーア ップしたメンバーであの"奇蹟"が再現されます!

あの腰の重いことで有名な厚見玲衣さんが、(笑) 
長年温めて来た"本当のハード・ロック"をみなさんにお届けするために再び立ち上がりました!
(でも、ただ単に自分でベースを弾きたかっただけ、という話も‥…)
先ずは、ご覧下さい!この、超豪華なメンバーを!!

“ スーパー・セッション ”

Key&Vo:厚見 玲衣
Vocal: "元基"
G&Vo:山本 恭司
Bass:佐藤 研二
Drums:ロジャー 高橋
Vocal:生沢 佑一

そして会場はナント。先ごろTHE WHOも公演を行なった横浜アリーナ!!
じゃなくて、横浜アリーナ内のサンフォニックス・ホール in YOKOHAMA ARENA

日本武道館をも揺るがした伝説の、「あのバンド」の3人が18年ぶりに揃い踏みするには、あまりにも小さな会場なのですが、これこそが厚見玲衣さんのサウンドに対するこだわりです。
PAではなく、アンプのスピーカーから放出される、弾き手の指先からかもし出される生々しいサウンド、ヴォーカリストの息遣い、ドラムの銅鳴りや、それこそ鍵盤をこするノイズまで。
プレイヤーの発する生のサウンドが、集まってくれた皆さんにダイレクトに体感してもらえるギリギリの空間サイズの会場が、この超豪華なメンバーが集う場所に選ばれました。

ファンにとっては、18年間待ち焦がれ、“夢”に見たメンバーが揃い踏みです。

そして、まさかこの人とこの人が、同じステージ上で競演するとは夢にも思わなかったと驚かれている方もたくさん居るでしょう。(夢の組み合わせは無限大です!)

しかしこの、必ずや伝説となるであろうライヴの見所(厚見さんのこだわり)は、まだまだあるのです。
この暴走機関車サイト、Grand Funk Manaic で披露してくださった驚愕のヴィンテージ・キーボード・コレクション
21世紀となった今では、あのロックの王者LED ZEPPELINの再結成ライヴでさえ、シンセに置き換えられ、もうそれらステージにひっぱり出すキーボーディストは絶滅した。との世間の常識をこすり倒し、ナント!

それらのヴィンテージ・キーボードを、片っ端から持ち込んで、片っ端から弾きまくります。

ヴィンテージ・キーボードはギターやアンプ以上にコンディションを保つのが難しいので、プロの現場では誰もが最新のデジタルキーボードに移り変わっていきます。
多くのロックファンが(あるいはプレイヤー自身も)“本物”のロック・キーボード・サウンドを体験したことがないのが今の時代と言えます。
しかし、メンテナンスされた最高のコンディションの“本物”が放つ、最っ高のサウンドを、このライヴでは体験してもらいたい。

余談ですが、今回、厚見さんが弾くオルガンは、なんと先日のTHE WHO武道館公演で使われたHAMMOND C3なのです。
日本屈指の最高のコンディションを誇る厚見さんのHAMMOND C3は、現役最強のロックバンドTHE WHOにも御指名された。という“逸話”つき。
武道館の2日間が、その他の公演と比較にならないほど、サウンドが素晴らしく、ハードロックしていたのには、こんな隠れた秘密があったのです。(←事実です。筆者は見比べています。)

気難しいことで有名なピートタウンゼント氏が、大感謝して・・・(中略)・・・という、ツアースタッフもびっくりエピソードも。
あ。これ、いかに、このC3が素晴らしいかという説明でして、けっして自慢話ぢゃないんだそうですが。。。どうです。それだけでもスゴいでしょう!!(笑)

おっと。逸れた。いつやるんだ? 早く言え。と聞こえてきそうですが。。。
必ずや伝説となるであろう、この日のライヴの見所(厚見さんのこだわり)は、まだまだあるのです。

競演は、ナント!
MOUNTAIN トリビュート・バンド “風林火山” です。
もうこのサイトでは説明無用です。
(その凄さは、ライヴ告知の第二弾参照)

MOUNTAIN トリビュート・バンド “風林火山”

B&Vo:厚見玲衣
G&Vo:山本恭司
D:ロジャー高橋
Key:川村ケン
Vo:生沢佑一

これはもう、どう考えても厚見さんが、ただ単に自分でベースも弾きたかっただけ。
のように見えガチですが、(笑) ファンにとっては最っ高の“競演”です。

そ・し・てっっっっ!

あまりにもすさまじいライヴ告知に、ウッカリ忘れらそうですが。
はい。このサイト。そーです。グランドファンク・マニアックです。
こともあろーか。
ナント、この素晴らしいライヴのオープニング・アクトを勤めさせて頂く事になりました!

GFRトリビュート・バンド “ ブラック・リコリス ”

Key:アツミレイ・ぐフロスト
B:佐藤 研二
G&Vo:エージ・ファーナー
D&Vo:ドンイチ・ブリュワー

ひー!

200名もの超・目の肥えた“真のロックファン”の皆さんの前で演るのもナニモカモ。
これは緊張しまくりです。

とういうか。

もう一度、上から、出演するメンバーの壮々たる名前を見直してください。日本のハードロック界の最高峰のメンバーがズラリ。
どう見ても、一番下に不釣り合いな2人の名前があります!!!
いつもいつも、このGFRサイトを応援してくださる厚見玲衣さんからの、強烈すぎるエールに、もう、ほんとうに目に涙いっぱいためて(←恐ろしくて?)、全力で頑張らせてもらうしかありませんっ!

恐らくVOW WOWファンに埋め尽くされるであろう会場に、是非、ブラックリコリスを応援しにいらしてください。

皆さんとお会いできる事を。そして皆さんと一緒にGFRを楽しみ、
一緒に “風林火山” マウンテンを体験できることを。
そして超・豪華メンバーによるスーパーセッションにより、あの名曲の数々が蘇えるその瞬間に、
皆さんと一緒に立ち会える事を、心から願っています。

REI ATSUMI PRESENTS
“サンフォニックスの奇蹟〜スーパー・セッションVol .1”

時:2009年 2月21日(土)
OPEN 16:00  START 17:00

場所:サンフォニックス・ホール in 横浜アリーナ
住所:横浜市港北区新横浜3-10 横浜アリーナ1階

※(注) こちらのライヴは当サイトでは予約受付していません。

Sold Out

 

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