HOHNER Clavinet

ホーナー社のクラビネット D-6です。

そのサウンドはスティーヴィーワンダーの「迷信」などで誰もが必ず耳にされているでしょう。
GFRの名盤 Caught in the act に於ける Black Licorice や Haert Braker で強烈なロックフィーリング溢れたクラビネットサウンドが堪能できます。
クレイグはコレをハモンドオルガンの上に積み、その強烈にパーカッシヴなプレイと、ハモンドサウンドを巧みに織り交ぜてGFRサウンドを彩っています。
ちなみにハモンドオルガンを“クラゲ仕様”に変更した際に、このクラビネットも白塗りしています。
例によってキーボードの事はさっぱり分かっちゃいない私ですので、クラビといえば「ビコビコ」いうアレ。くらいに思っていたのですが、ここでも私の常識は吹っ飛ばされることになります。

このクラビネット、中に弦が張ってあって、鍵盤と連動したゴム製のハンマ ーチップでその弦を叩いて、それをピックアップで拾う。という構造なので す。つまりギターと同じで、ピックの変わりにハンマーチップで叩く。という。

つまりギターと同じで、ピックの変わりに硬質ゴムではじく。という。
低音弦はベースギターのそれと似ています。親指でチョッパー(今どきはスラップって言うの?)でヒットするのと原理は同じワケです。
そして高音弦はエレキギターと同じなワケで、つまりクラビを WEST のアンプにつないで、フルテンにボリュームを上げると、フィードバックするのです!
トレモロアームが無いのでジミヘンみたいではありません。レスポールの、ピートタウンジェントみたいな、あのカンジです。

「ヒィーィーンンンン、グオォォォォォォー!」
って。

「ワオ!WoodStock の The Whoみたいじゃないですか!」って叫んだ次の瞬間、ビコビコぢゃないのね。

「ビィヤゴ、ビィヤゴ、ビィヤゴ、ビーンビンビーン」

と、いきなりハートブレイカーのリフを弾かれたのですから、そりゃ吹っ飛びます。
う〜ん、この音厚の凄さ、ディストーションの効いた、それでいて歯切れが良くて、正にピートタウンジェントみたいな凶暴なサウンドは、これまた文字では表現できません。

みなさんが思っているより、凶暴な楽器です。

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