問題です。グランドファンクの最も有名なキーボードサウンドとは? Footstonpin'Musicのオルガン、MeanMistreaterのFender Rhodesピアノ、はたまたCloserToHomeのストリングスサウンドでしょうか。 私がオモウニ、「最も」有名なのは、全米No,1ヒット曲「We're an American Band」の、あのサビ部の「ピッピッピッピッピ」という8分音符ではなかろうか。と。 あの音、何の音に聞こえます?
エレピのようでもあり、オルガンのようでもあり、でもレスリースピーカーは回ってないし。。。コレ考え始めると、ほうら、頭の中で「ピッピッピッピッピ」って、ずーと鳴りっぱなしになるでしょう。(笑) クレイグは右手で8分音符を弾いています。
ところがこのピアネットは「HOHNER社」製です。 素晴らしいっ!
がっ! サビです。問題は。
ドレミファソラシド、ネコふんじゃった。 みたいなカンジになります。 それにしてもヴィンテージキーボードとは、各メーカーが独特な発音方式を採用しているトコがとても興味深いです。 エレキギターやベースは基本的な音の発生原理は同じですし、現代のデジタルシンセも各社共通です。 しかしヴィンテージキーボードたるや、ハーモニカ屋の考えた「吸盤すっぽん方式」がピアノっぽくね。とか、時計屋が考えたトーンホールが「オルガンっぽいじゃん。時計やめてオルガン作ろう」とか、テープレコーダーズラリと並べて「こっちの音は本物だぜ」とか、「ピアノ弦は長くてデカくなるから音叉にしよう」「いやいや横方向に弦張りゃいいんじゃん」とか、開発者のアイデアがどれも輝いてて、そこから生まれた独特のサウンドは正に“音楽”そのものまでもを作り出してしまったという。 ホントはピアノの音を作るつもりだったのが、似て異なるサウンドとなり、なのにそれが結果として新しいスタンダードとなる素晴らしいサウンドとなった。 それってなんだかこのサイトで紹介してきたMARK FARNER師匠のオリジネーターぶりと合い共通したものを感じませんか? そういう知らなかった事や気付かなかった事をたくさん知ることができたて、やっぱりこの機会を与えてくださったAtsumiさんに大感謝です。 ああ、サビてなければ、もっと感謝だったのにぃ。
|
HOHNER Pianet Nそしてそして。 大事な事を忘れてました。 「ようし、次は N だ!」 という旗の下、地球規模での大捜索が始まっちゃったワケです。 「エージ君、N が無ければGFRキーボードコレクションは完結とは言えないよ!」と。(笑) ところが。 なにせ古すぎて、そんなモン(←Nのこと)、日本にあるワケないし、海外にだってコンディションの良いモノが残ってるワケないんです。 トナルト、燃えるんですね。先生は。 で。燃えた結果がコレです。
アップライトピアノがスタンダードな時代に、 「おまえんチのピアノはまだ四角いのか。オレんチのピアノは三角なんだぜ。見に来いよ。」と。 たぶん、それと似たような会話がGFRのスタジオでも交わされたのではなかろうか。と。 電源ケーブルがカールコードなトコが、いったいいつの時代の物だかさっぱり分らないのですが、先のT型には電源コードがありませんので、つまりN型にはプリアンプが内臓されていて、当然T型とは出音が違うワケだったのです。
そして肝心のサウンドは。 This is the Sound of "We're an American Band"!!
作りはさすが西ドイツ製(←当時)。専用ケースに至るまでとても丁寧に作られています。
全部読んでくださった方、お疲れ様でした。 たぶん。 「どうしてそんなに王道ヴィンテージキーボードに詳しいんだっ?普通プログレファンでもそこまで知らねーぞ。」 ≪ 友達募集!≫ 実は。このPianetN型、あまりにもレアで他には見たことも弾いたこともないんです。 |