TAPE ECHO MANIAC

世の中、いろんなマニアの方が居ます。
ギターマニア、アンプマニア、ヴィンテージ・キーボードマニア、ギターケースマニアetc, etc,
そしてこれはヴィンテージ・テープエコーマニアの部屋です。
70年代に誰もが愛した魅力たっぷりの巨大エフェクターをご堪能ください。

ズラリと揃ったテープエコーの銘機達。

これを見て、「おお!」と思った貴方。
オタクです。(←きっぱり。)
今どきのデジタルディレイ時代に何をノスタルジックな。と思った貴方。
フッフッフ、これはエコーを得る為に使うのもアリですが、プリアンプとして使うのもアリなんですよ。
つなぐだけでギターの音が元気になる。って御存知でしょうか。
1970年代初期のハードロックサウンド創世期に於いて、アンプ直。フルテン。という神話があるのですが、実はテープエコーをプリアンプとしてつないでいたというケースがとても多いのです。
ジミーペイジやマークファーナー、そしてレズリーウェストも恐らくそうしていたハズです。
特に一番上の“幻”のBINSON や、その下の Maestro ECHOPLEX の持つ“音色”には、「おおっ!」ってモノがあります。(←カナリ抽象的だな。。。)


でで。この“幻”の、BINSON。

暴走機関士ビンテージ・ロック・キーボーディストのAtsumiさん(←どんどん肩書きが長くなってます)が、70年代に新品(車が買えるような値段!)で購入されたワンオーナー物です。ピカピカです。BINSONの文字が緑色に光ったりします。真ん中の丸い窓の中でも入力信号に反応して緑色に光ったりします。ピカピカです。ピンクフロイドのファンの方にはタマランものがあります。
ちょっと待て。テープエコー・マニアックだろが。
BINSONはテープ式ぢゃないだろうがっ。と思った貴方。
スジガネ入りのオタクです。(←きっぱり)
フツーのオタクはそこまで知りませんっ。(笑)
このBINSONはドラム式のエコーなのです。ドラム式と言えば洗濯機のソレを連想して頂けば、だいたいそんなカンジです。
目が回るせいか、音がフラフラ、ワウフラッターします。深いです。ピンクフロイドのように深い。重いし。

下のマエストロ・エコープレックス同様に、このBINSONもプリアンプとして、ただつなぐダケでつないだ楽器の音が良くなるというマジックが得られます。
どう良くなるかというと、エコープレックスのほうはロックっぽくなって、BINSONは温かいレトロなカンジになるのです。
がっ。
実はBINSONには OFF という概念がないんです。ドラムは常時回転しているので、エコー音が要らない場合にはバイパスするしかなく、それぢゃプリアンプにならんワケ。
で。ならばドラムを停止させるスイッチを付けよう。と改造したのがコレ。

左側面部に増設したスイッチを切れば、ドラムの回転だけが止まる。という優れもの。
ドラムは外観から見えないので停止してるかどうか判断できないため、停止状態を示す赤ランプが裏側の内部に隠されています。
そうまでしてでも得たいサウンドが、そこに有るワケです。


で。次。

我らがエコープレックス。
みんな持ってます。
プリアンプとしても最高です。
Grand Funk Maniacで2台、Atsumiさんが1台持っていますが、それぞれ微妙にコンディションやツマミの形状などが違ったり違わなかったりします。

で、詳しくはこちら。ジミーペイジもマークファーナーもレスリーウェストも、み〜んなコレです。
だって“音”がいいんだもんっ。

 


で。次。

ブライアンセッツアーの愛用により不動の人気をもたらしたテープエコーの銘器RE-301です。ロカビリーギタリストが血眼になって探しています。これもAtsumiさん所有。
これはなんとヨーロッパ仕様。を、US仕様にモディファイして、現在は日本で使えるように更に調整を加えております。(調整=電圧スイッチを100Vに切り替えたダケですが)
ぐるりと世界をツアーして日本に戻ってきたのが本機です。インプットが3ツあるのでエコーに使わなくても3チャンネルミキサーとしても使えて便利ですし、ミキサーとしては見栄えがカッコ良すぎです。(笑)


で。次。

ローランド社のスペースエコーシリーズの最高峰、コーラスエコー555です。しかも超レアなラックマウントタイプ。これもAtsumiさん所有。
ノイズも少なく、コーラスエフェクトも最高と、これはここに登場したエコーの中で空間処理という本来の仕事をするには一番素晴らしいエコーマシーンです。
両サイドの大きなシルバーの丸いノブを回すとラックからスライドして、引き出しみたいに出てくるので本当に使いやすいし、おかげで重い(爆)


で。次。

ジェフベックも愛用したのにちっとも人気のないRE-201です。悪くない。けっして。
ノイズはちょっとだけ多めにあるし、リバーブエフェクトも付いてるけどあんまり使えないし。。。いいんですっ!エコーなの。
コレは。古いのでそれなりなのっ。(笑)
1970年代のジェフベックとか、その後流行ったフュージョンっぽいのにはやたら合います。お風呂場みたいで。
ま。ハードロックにはエコープレックスしかアリエナイですがねっ。(爆)


で。意味も無く積んでみました。

BINSONは、積むデザインになってないのと、重いのと、高価なので恐いのでツミマセンでした。スミマセン。

いいですよぉ、テープエコー。

全部を直列につないだら、どんな音が出るかを知っているのは世界中でもボクだけでしょう。(←バカだっ。)

HOME